2013年8月24日土曜日

2013-08-19.22北アルプス:笠ヶ岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳 (動画編)


2013-08-19.22北アルプス:笠ヶ岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳

今年3度目のアルプス。
お天気だけを考えれば、先週が良かっただろうけど、
先々週の南アルプスの疲労回復と、世間がお盆休みでアルプスも混雑予想のため、
今週の出動となった。

今回の予定は、
19日 奈良-(車)新穂高 
20日 新穂高-笠ヶ岳-鏡平山荘
21日 鏡平山荘-双六岳-槍ヶ岳-大天井岳
22日 大天井岳-常念岳-蝶ヶ岳-上高地-(バス)平湯温泉-(バス)新穂高-(車)奈良

新穂高の登山者用無料駐車場は9割ほど埋まっていた。

早寝早起きで、3時に出発。



まずは道路を槍見館まで下る。
登山口には、ポストはあったが、何の標識もなし。
暗闇の中、ヘッテン点けて沢も何度か渡る。
明るくなるまで、先週鈍った体をほぐしながらゆっくりと登る。
地図の水場を越えた辺りから笹が生い茂っていて、露払いをしても体が濡れていった。

雷鳥岩を越えた辺りか、2m程プチ滑落やってもた^_^;
顎の下に岩が入り込もうとしたので、瞬間のけぞって半ひねりして回避。
右膝をすりむいたぐらいで助かった。
ポールの扱いをぞんざいにしていたのが原因。
下りの時は、必ず体の前に突いておくように反省。

9:30笠ヶ岳
周りはガスで展望なし。
電波は届いていたので、つぶやいておいた。


気温は13℃ぐらい、風はそれほどではなかったが、濡れていたので体が冷えてしまう。
山荘の中に入れてもらってしばらく温まった。

ここからは適度なアップダウンで快適なトレイル。
ただ、ガスで展望なく、秩父平あたりで初めてデジイチ取り出した。


弓折乗越に着いたところで雨が降ってきた。
明日も雨だろうし、鏡平に下りても槍は見えないだろうけど、妙案浮かばず予定通り鏡平山荘へ。

14:00着
食堂では、シルバー団体さんたちの大宴会。
布団は5割ほど埋まっていたかな。
今回も角の布団を頂いてくつろぐことが出来た。




夕食

朝食


夜中、雨風ひどい。
朝食は4時半だけど、この雨の中出発するのか躊躇。
地図を眺めながら、このままここで一泊したら、あるいは双六小屋へだけでも進むとか、
一日増やすなら、燕岳まで行くかとか、、、なかなか決められない。

朝食時、ツアーの先導者が「今日、雲ノ平まで行く人」などと点呼している。
この雨の中、ジジババを雲ノ平まで連れて行くのか(@_@)過酷だな―。
それじゃ私も行けるとこまで行ってみようかと、6時にやっと出発。

一旦飛び出してしまえば、雨風なんのその。体温調節して進むだけだ。
双六小屋から槍ヶ岳までは西峰尾根。
TJARの選手はここを深夜に登っていくのかと思うと感慨深い。

双六小屋手前


10:00槍岳山荘
ガスで槍ヶ岳の存在が分からない。
小屋に入れさせてもらって、少し体を温める。
この先、東峰尾根にはいくつか小屋があるので途中でギブしても何とかなると思い大天井目指す。



地図を見ただけでは、単に尾根を進むのだと思っていたが、
槍からの濡れた岩場の下りは3点支持でないと行けないし、その後も西峰とは大きく様相が異なる奇っ怪なアップダウンが続いた。
この頃から雨は上がって展望が見えてくる。
地図とコンパスで山を同定。
常念岳がでかい。



14:30大天井ヒュッテ着
もう少し進んで大天荘にするか迷ったが、2泊目はここにした。
その日最初の宿泊者となった。
雨の中の行動はやはり疲れたのか、食後爆睡。
早朝、牛首展望台へ登って一応日の出を堪能した。
槍は見えなかったけど、燕岳方面も確認できた。



夕食はとんかつ

早朝の大天井岳


7:00大天井岳山頂からこれから進む稜線を眺める。気持よさそう。
大天荘は立派で、今度来る時はこっちに泊まるだろう。







常念岳が常に望めて存在感でかい。
常念小屋から岩場の登り。景色よく楽しい。

10:00山頂。



下りは慎重に。
ポールさばきも横着せず、膝への負荷を最小限に進む。
南側からの常念岳も中々立派だ。



とんがって見えるのが、蝶槍。その奥左に見えるのが蝶ヶ岳。
快適なトレイルが続く。




12:30蝶ヶ岳山頂。
腰を下ろして弁当を食す。
目の前に、槍・穂高の峰々。
ちょうど3000mあたりから上に雲がかかって稜線は見えなかったけど、
展望よく、その存在感は圧巻だった。

常念岳方面


一旦戻って、横尾山荘に向けて下山。
疲労した膝に、長い下りはかなり酷だった。

横尾山荘は人がいっぱい。外人さんも多い。
なんか楽しげな雰囲気。山の厳しさ感なしで、場違いなところに来たような印象。

帰りのバスはかなり遅くまであったはずと、最終の時間を確認してこなかったけど、
計算すると、がんばって進んでバス停には17時着予定。
がんばらないとちょっとやばいかなと、平坦な道を最後の気力で進む。

徳沢、明神、上高地とテレビに出てきそうな避暑地のノリ。

バスはちょうど17時に出るとのことで待つことなく乗り込んだ。
満員御礼。平湯温泉で下車し、バスを乗り継ぐ。
新穂高へのバスは、型は同じで立派だったけど乗客は数人しかおらず、
なんだか地方の乗合バスみたい。新穂高に降りたのは、私が最後の乗客だった。

川に飛び込んで全身アイシングして帰途についた。


距離70km、累積標高約6000m (槍見館の高度は変かな:-)




2013年8月15日木曜日

2013-08-15アイテム:カーニーグー


足の裏のトラブルを防いでくれるもの。

「2013-07-12~14北アルプス:雲ノ平」で長時間行動による足の裏の痛みを再確認し、
(足の裏の皮が水を吸って膨張し、お互いを押し付けあって深い溝を作り、痛み、豆を生じる)

即乾性の靴下Maximum Protection Trail Run 1/4 Crewも購入したが、
更に、これも購入してみた。

「2013-08-05.07南アルプス:塩見岳・荒川岳」で試してみたら、悔しいほどに効果抜群だった。

今回は天気良く雲ノ平ほど足の裏は膨張しなかったけれど、
前々から治らなくて困っていた、右足小指の豆(薬指が押し付けてしまう)の摩擦が解消し、
長時間行動でも問題なかったし、帰ってからしばらくしたら、豆もきれいにとれた。

左は携帯用。3日分はゆうにあると思う。

10時間以上駈ける時、あるいは連日駈ける時は離せないかも。

イーストウインドのメンバー方々のコメント通りかな。

ただ、12時間前に塗り込めってのは実行しづらいwww^_^;


2013年8月9日金曜日

2013-08-05.07南アルプス:塩見岳・荒川岳(その3)

朝食は5時からとのことだったが、3時半には厨房で準備が始まり、
何故かラジオから「ガンダーラ」や「セクシャルバイオレット」「愛の水中花」なんかが流れてきた。
これもありかも。。。^_^;

1階では、おばちゃんの話し声が聞こえたり、かなりうるさそうだった。
ひとり私は2階で、遠くの物音を聞いていた。



昨日のお爺さんは、9時のバスに乗るとのことで朝食も取らずに下山していった。

05:45発
小屋から目的の塩見岳が望める。

ちょうど朝日が山から昇る方向で写真撮れず。
太陽光が強すぎて、朝の水蒸気が乱反射している感じ。

少しずつ塩見岳の見える方角を変えながら近づいていく。

塩見小屋
若い女性達が、布団を干すべく一生懸命屋根に上げていた。



東峰ゲット。



北は、仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳



東は、富士山



南は、荒川岳・赤石岳・聖岳



西は、中央アルプス?ちょっとわからない^_^;

北へ伸びる稜線があまりに気持ちよさそうだったので、
時間もあるし、往復2時間ほど進んでみた。



この北岳から続く縦走路は、いつか必ず通ってみたいと思った。素晴らしい!

北側から見た塩見岳も圧巻だ。



登り返して、西峰でマッタリ三伏峠小屋のお弁当を食べる。
急ぐことはない、時間の許す限りここに佇んでいよう。




名残惜しんで、帰途についた。


05:45三伏峠小屋発、16:00鳥倉登山口着 10時間
距離24km、累積標高2600m







今回は平日を選んだので、小屋もすいていて良かった。
休日だったら、山道もかなり混雑したのではなかろうか。
縦走する人が案外多いのに驚いた。
それも、高齢の方が大きな重い荷物を背負って行かれている。
その魅力は、塩見岳に登って理解できた。あの稜線を行くなら納得できる。
少なくとも、あと数年はアルプス通いすることになりそうだ。


3日間のトータル:
距離61km、29時間、累積標高6200m







2013-08-05.07南アルプス:塩見岳・荒川岳(その2)

深い眠りについて、0時過ぎに目覚める。
その後は、30分おきに時間を確かめる感じ。
耳栓の効果は抜群で、物音は気にならない、単に興奮しているだけ^_^;

04:30朝食


窓から朝焼けの富士山が見える(^o^*)/



TVの天気予報を見ると既に雨雲の中に入っているようで、お天気は期待できないが、
悪沢岳のピークハントをミッションとして出発。


荒川小屋



お花畑



空は曇っているけど、ガスってはなく、眺めいい。

中岳避難小屋と悪沢岳



悪沢岳近景



07:30悪沢岳山頂



北は、明日登る塩見岳、その奥に甲斐駒ヶ岳も見える。



西は、中岳



南は、明石・聖の山々



さて、本日のミッションは完了。
後は、三伏峠小屋へ体力温存で到着するのみ。
昨日通ったトレイルを再確認しながらマッタリ駈ける。

小河内岳で、荒川小屋のお弁当タイム。



雷鳥親子にまた出会って、14:00小屋着



お客は他にいるのかな。。。
100人ぐらい泊まれそうな2階の広間へ通された。
今夜は、この広間を独り占めした。広すぎて心細い^_^;



夕方、近くのお花畑を散歩。




夕食の頃には数人のお客さんが集まった。



長テーブルの向かいに座った高齢の方とお話をする。
86歳?!で、数年前から山の虜となり、北岳から聖岳までの縦走を目指しているそうな。
話をよく聞くと、近くの飯田市で造園業の会長さんをしていたそうで、
何だか気に入られて、明日は家に泊まりに来いとまで言われた、感謝(笑)




05:30発、14:00着 8時間30分
距離18km、累積標高1800m


さて、明日から天気は回復どころか快晴予報だ。塩見岳が楽しみ:-)





(その3につづく)